声はどうやって出ているか考えたことありますか?
喉の中には「声帯」と呼ばれる器官があって、空気が通ることで声帯が振動し音になります。息を吐いても吸っても声帯に空気が触れるので声を出すことが出来ます。
身近なもので実験してみましょう。新しいA4コピー用紙を2枚用意し、両手でそれぞれ持ってお互いをピタッとくっつけます。紙と紙の間に「フー!」と強く息を通すと、紙どうしが振動しながら擦れあい「ブーン」とブザーのような音がなります。これと同じことが声帯でおこり、私たちの「声の素」となっているのです。
声帯から発生した直後の声はごく小さな音なんですが、口から外へ出るまでに身体の中で共鳴することで、ある程度のボリュームにまで増幅させることが出来ています。声がとても響いている人は、それだけ体内で共鳴しているということです。声の響きは体格や言語に大きく左右されますが、ボイストレーニングでも増やすことができます。
マニアックな話になってしまいましたが、つまり何が言いたいかというと、人間の身体は音を奏でる楽器だと言うことです。声帯はその要となる部分で、ちょうどギターの弦に近いかもしれませんね。ピアノやギターなんかを始めるときも、まずその楽器の使い方を学びます。みなさんが歌を歌うときも、身体という素晴らしい楽器を理解し、ぜひ使いこなして欲しいと思っています。
MUKUボーカル教室
向野まい(むくのまい)
2018.11.28
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